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起立性調節障害の病院検査【脳の整体】大田区大森/蒲田/川崎

TEL. 070-9150-1059

事前予約制/当日予約OK/最終20時/土日営業

HALOカイロプラクティック☆平和島整体院

東京都大田区大森本町2丁目5−13
トライシブ大森本町1階

京急本線 平和島駅 東口徒歩1分

~起立性調節障害~
ODの病院検査と
誤診されやすい病気


起立性調節障害の病院検査

起立性調節障害の病院での検査

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起立性調節障害の厄介なところは、発見が遅くなる点です。

身体の不調を感じたり訴えたりするのは、朝から夕方にかけてで、夕方から夜になるにつれツラかった状態から回復する傾向にあるため、起立性調節障害で悩んだことのない人からは理解されにくい点にあります。

「夜遅くまで起きている」「学校が終わる時間あたりから元気になる」といった状況を知っていると、周囲からはサボっているようにしか見えないかもしれません。

それ故、「さぼっている」「怠けている」「気がゆるんでいる」などと誤解され、なかなか病気として気づいてもらえず、早期発見がどうしても遅くなってしまいます。

ただ、起立性調節障害は命にかかわる病気ではなく、成人すれば自然と症状が軽減すると考えられています(…が、実際は、成人しても40%以上の人には何かしらの症状が残っているといったデータもあります)。また、血圧を上げる昇圧剤はあっても、起立性調節障害に対する特効薬は未だに開発されていません。

日本小児心身医学会のガイドライン」によると「非薬物療法を行った上で(薬を)処方する。薬物療法だけでは効果は少ない」といった記載があり、薬を服用しただけで起立性調節障害が改善することはないと考えられています。

加えて、同ガイドラインには「日常生活に支障のない(学校を休まない程度の)軽症例では、適切な治療(薬物治療)によって2〜3ヶ月で改善します。学校を長期欠席する重症例では社会復帰に2〜3年以上を要します」とも記載されています。

私の知る限り、起立性調節障害を短期間で治せる治療院や医療機関は、全国でも非常に少ないです。

しかし、当院は22年以上前から、この起立性調節障害の改善に取り組んでおり、今では10回程度の施術で改善が見込めるようになりました。期間で言えば、施術開始から終了まで約38~45日です。

もし、起立性調節障害でお悩みならいつでもお気軽にご相談ください。

中高生の来院

受診する診療科

受診する診療科と検査から診断までの流れ

医療機関を受診する場合、起立性調節障害かなと思ったら、まず、中学生以下なら「小児科」、それ以上の年齢なら「脳神経内科」を受診することをオススメします。

ただ、内科やその他の診療科の医師も起立性調節障害について詳しくなってきているようです。

最近は、起立性調節障害の専門クリニックも増えてきています。

(注意!)小児科の中には、問診で症状を聞いただけで「起立性調節障害ですね」と診断するところが実際にあります。全く同じような症状が現れる他の病気もあるため、きちんと血圧などの検査してくれる病院/クリニックを探してください。

ちなみに、脳神経内科は精神科や心療内科と混同されることもありますが、「精神科」は主に気分の変化(躁病・鬱病)や精神異常の問題を扱います。

「心療内科」は、精神的な問題がもとで身体に異常をきたしたような病気を扱います。心の問題から発症した起立性調節障害ならば、この心療内科を受診することになります。

「脳神経内科」は、精神的な問題ではなく、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり、身体が不自由になる病気を扱います。

受診するときは、午前中が良いです。朝起きられずに本人はツラいとは思いますが、調子が良くなった午後に検査をしても、異常のない検査数値しかでません。起立性調節障害の検査は、自律神経が乱れ血圧が下がる午前中に行う必要があります。

低血圧にも種類があり、「常に血圧が低いもの」と「立ち上がったときに血圧が下がるもの」の2種類があります。起立性調節障害に詳しくない病院の検査では、座るか立つかした状態での血圧しか測定しないところも多く、「常に血圧が低い低血圧」なのか「起立性調節障害」なのかの判別ができませんので、「起立性調節障害かもしれませんね」と曖昧な診断になる可能性があります。

したがって、起立性調節障害の検査(起立試験検査)が求められるのです。ただし、起立試験検査は「起立性調節障害を前提とした検査」になるので、他の診療科の視点から検査すれば、例えば「副腎疲労症候群ですね」とか「低血糖症ですね」といった診断になる可能性もあることは留意する必要があります。

主な病院治療

起立性調節障害に対する医療機関での治療は、薬物療法(血圧を上げる薬の処方)、非薬物療法(生活指導)、学校への指導や連携、環境調整(友人や家族)、心理療法…といったところです。

つまり、昇圧薬を飲みながら長期的に治していきましょう…といったスタンスになっているようです。

ただ、一部の医療機関においては「硬膜外気体(酸素)注入療法」といった治療法が行われているようです。背中側から背骨の硬膜外腔へ注射器のようなもので気体(酸素)を注入します。すると、硬膜外腔の内圧が高まり、自律神経に何らかの影響を与えることで症状が改善すると考えられています。

なぜ、硬膜外腔の内圧が高まると改善するのかのメカニズムは医師自身もハッキリとはわかっておらず、効果が現れる人もいることから試してみよう…というスタンスで行われ、効果が現れるか否かは注入してみるまでわからない…といったところでしょうか。

また、背中に針を刺されること、体内に気体を注入されることへの抵抗/リスクはあるかもしれません。

その他、サブタイプである「体位性頻脈症候群(POTS)」に対し、「生理食塩水静注(点滴)療法」を行っている医療機関もあります。静脈に生理食塩水を、1~2時間かけて1~2Lを注入していきます。そうすると、一時的ではありますが(心拍数が多い場合)心拍数の低下、血圧の上昇、症状の軽減が期待できるようです。

病院での検査の流れ

起立試験検査

① 問診(医師から症状、状態、状況をきかれます)

② 血液や尿検査を実施。(実施しない所も多いです)

病院によっては、基礎疾患(てんかんや不整脈など)を除外するため、心電図、胸部レントゲン検査(またはエコー検査)、電解質、腎機能、肝機能、甲状腺機能、脳波検査、頭部MRI検査などが行われます。(ここまで検査してくれる医療機関だと安心なのですが…)

③ 起立性調節障害かどうかを検査

新起立試験を実施(約10分間横になった時の血圧・脈拍と、立ち上がった後の約10分間の血圧・脈拍の差、変化を測定。その結果「血圧が正常値に回復するまでの時間」や「脈拍の速度」などから診断)

④ 検査結果から起立性調節障害と診断(サブタイプを判定)されると、重症度を診断

軽症であれば、生活習慣の改善程度で済むこともありますが、中等症~重症であれば、薬物療法が適応されます。

⑤ 詳しく調べてくれるところでは、心身症(心因的問題がないか)の可能性も調べます。

症状の目安

● 午前中はツライけれども、学校には毎日通える(生活に支障がない)程度なら軽症

● 週に1-2回程度は遅刻または欠席してしまう程度は中等症

● 週に3回以上~長期にわたって欠席しているのなら重症

起立性調節障害症状は治る病気です

起立性調節障害の診断基準

(1) 問診により、立ちくらみ、失神、気分不良、朝起床困難、頭痛、腹痛、動悸、午前中に調子が悪く午後に回復する、食欲不振、車酔い、顔色が悪いなどのうち、3つ以上、あるいは、2つ以上でも症状が強ければ「起立性調節障害」をまず疑います。

(2) 次に、鉄欠乏性貧血、心疾患、てんかんなどの神経疾患、副腎、甲状腺など内分泌疾患などの基礎疾患を除外していきます。

(3) 起立性調節障害の疑いが濃厚となると「新起立試験」を実施し、起立性調節障害のサブタイプを判定します。「起立直後性低血圧」「体位性頻脈症候群」「血管迷走神経性失神」「遷延性起立性低血圧」…等々。

起立直後性低血圧

起立直後に強い血圧低下および血圧回復の遅延が認められる。

体位性頻脈症候群

起立直後に血圧低下を伴わないが心拍増加が強い。

血管迷走神経性失神

起立中に突然、収縮期と拡張期の血圧低下(上の血圧値と下の血圧値が共に低下)ならびに起立失調症が現れ、意識低下や意識消失を起こす。

遷延性起立性低血圧

起立直後の血圧・心拍は正常であるが、起立3~10分を経過して収縮期血圧(上の血圧値)が横になっている時の血圧よりも15%以上、あるいは20mmHg以上低下する。

過剰反応型(高反応型)タイプ

起き上がった直後に血圧が上昇するタイプ。

脳血流低下型(起立性脳循環不全型)タイプ

脳への血流が低下するタイプ。起き上がることによる血圧や心拍数の異常なし。

処方される代表的な治療薬

薬

医療機関での検査の結果、「起立性調節障害」と診断されると、ほとんどの病院では薬物療法が試みられます。医師によっては「起立性調節障害…かもしれない」といった曖昧な診断結果でも、起立性調節障害に対する薬剤が処方されるケースも多々あります。

多くの場合、血圧を上げる薬剤が処方されるのですが、問題なのは、「…かもしれない」程度で血圧を上げる薬剤を服用した場合、症状が治るどころか、逆に薬剤の副作用に悩まされることになります。

多くは、メトリジン(ミドドリン塩酸塩)、リズミック(アメジニウムメチル硫酸塩)、インデラル(プロプラノロール塩酸塩)などになると思います。

1~2週間ほど薬を服用してみて僅かでも効き目を感じるのであれば良いのですが、全く効果が感じられないのであれば一度、担当医に相談してみるべきです。

薬の目的は「毒をもって毒を制す」であり、“毒をもって毒を制すことができない”ときは、身体にとっては毒でしかないのです。

起立性調節障害は、薬物療法単独では効果がでないことも多く、薬物療法以外の治療も重要であることは、「日本小児心身医学会ガイドライン」でも記載されています。

メトリジン(ミドドリン塩酸塩)

動脈や静脈の血管を収縮させて血圧を上げる作用があります。起立直後性低血圧と体位性頻脈症候群では第一選択薬となっています。

副作用としては、頭痛、悪心、腹痛、発疹、鳥肌、かゆみ、蕁麻疹、発赤…などが報告されています。

リズミック(メチル硫酸アメジニウム)

交感神経を活発にさせるノルアドレナリンを増やす作用があり、交感神経を高めることで血管を収縮、心臓の拍動を強め、血圧を上げることを目的とします。

副作用としては、動悸、頭痛、頭重、吐き気、嘔吐、腹痛、気分不良、ほてり感、不整脈、のぼせた感じ、めまい、立ちくらみ、尿がでにくい、発疹、湿疹、蕁麻疹…などが報告されています。

インデラル(プロプラノロール塩酸塩)

心拍数を低下させ、血管を収縮させる作用があります。起立性調節障害の体位性頻脈症候群タイプに用いられます。気管支喘息の既往歴がある患者には禁忌です。

副作用としては、低血圧、過敏症、発疹、胸の苦しさ、息切れ、胸の不快感や不安感、頭痛、めまい、ふらふら感、眠気…が報告されています。

エホチール(エチレフリン塩酸塩)

心臓の拍動を強め、血圧を上げる作用があります。

副作用としては、動悸、口の渇き、吐き気…などがあります。

その他、ドロキシドバン(血圧を上げる薬)やメラトニン(睡眠リズムを調整する薬)が処方されることもあります。

病院では、このような薬物療法が一般的に行われますが、なかなか効果が上がらないのが実情のようです。

つまり、病院では、朝起きられなくなった症状が起立性調節障害によるものか、他の病気によるものかを診断することが主目的で、起立性調節障害であれば特に命にかかわる問題でもないため、薬で様子をみながら気長に数ヵ月~数年、回復するまで待ちましょうといったスタンスです。

もし、病院で「抗うつ薬」や「睡眠薬」を処方されたなら、医師とよくご相談ください。

「抗うつ薬の副作用」で問題となるのが、心臓の機能を弱めてしまう循環抑制です。めまいや立ちくらみが悪化してしまいます。

「睡眠薬の副作用」も問題で、服用が長期にわたれば効果がなくなりますし、記憶がなくなったりもします。夜中に突然起き出し、翌朝それを覚えていないということも起こり得ます。

また、薬に依存するようになってしまうと、薬を止めることができなくなり、急に止めると、落ち着かなくなったり不安になったり、不眠やめまいといった離脱症状に悩まされることになります。

漢方薬

下記のような漢方薬を処方されることもありますが、漢方薬も副作用を伴うこともありますので、どのような薬を処方されても、よく専門医と相談のうえ適量を守って服用してください。

■ 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

体力がなくて冷え性、胃腸虚弱、めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感などに作用する漢方薬

副作用としては、かゆみなどの過敏症、発疹、蕁麻疹などがあらわれることがあります。

■ 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

気分がふさいだり、動悸、めまい、吐き気などがある神経症や胃炎、咳などに作用する漢方薬

副作用としては、発疹、かゆみなどの過敏症があらわれることがあります。

■ 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

神経症、めまい、起立性低血圧、低血圧、動悸、息切れ、頭痛、耳鳴り、不眠、自律神経失調症…等々に作用する漢方薬

副作用としては、発疹、かゆみなどの過敏症、むくみ、脱力感、手足の痙攣や麻痺などがあらわれることがあります。

その他、「補中益気湯」「小建中湯」「真武湯」「柴胡桂枝湯」「柴胡加竜骨牡蠣湯」「桂枝加竜骨牡蠣湯」などが処方されることもあります。

どの病気でもいえることですが、薬を処方してもらう際は必ず、副作用についても確認しておくことをお勧めします。報告されている副作用の他にも、命にかかわる副作用があらわれる可能性もありますので、異変を感じたらすぐに担当医へ伝えてください。

市販のサプリメント効果

日本小児心身医学会のガイドラインによると、2018年1月時点で科学的根拠が示されたサプリメントの研究報告が存在しないことから「起立性調節障害の起立時の循環動態、および、脳循環や脳代謝機能を改善するサプリメントは存在しない」と述べれらています。

残念ながら、病院で処方される起立性調節障害に対する薬に、特効薬はないのが現状です。

起立性調節障害で重症と診断されると、心理療法やカウンセリングといった治療法が適応されることもあります。

しかし、進級、進学、受験、就職といった子供の将来がかかっている状況で、数ヵ月~数年もの間、朝起きられない、頭痛がする、吐き気がする、腹痛がするなどで通学できない状況をじっと待つことはできますか?未成年という育ち盛りの年齢うちから、薬に頼りたいですか?

人間関係や勉強、部活などが原因で学校へ行きたくない、学校へ行きづらいので行きたくない…等々の心因性による起立性調節障害であれば心のケアを最優先にすべきですが、成長に伴う身体性の起立性調節障害であれば、当院の施術で短期間で改善できる病気です。

起立性調節障害と間違われやすい病気

起立性調節障害症状と似た病気

起立性調節障害と非常によく似た、あるいは、誤診されやすい病気があります。そもそも自律神経が深く大きく関与する病気なので、起立性調節障害以外の病気でも現れる共通の症状が多々あり、違いを見分けるのが難しいです。

つまり、起立性調節障害なのに他の病気と誤診されたり、他の病気なのに起立性調節障害と誤診される可能性があります。また、起立性調節障害と併発して起こっていることもあります。

たとえば、起立性調節障害でなくても起こり得る症状として、起床困難、目眩、立ちくらみ、貧血、頭痛、胃痛、腹痛、下痢、便秘、動悸、イライラ、吐き気や気持ち悪さ、倦怠感(ダルさ)、疲れやすさ、乗り物酔い、発熱・微熱、鼻血、耳鳴り、胸痛、多汗、片頭痛や過呼吸…等々です。

万一誤診された場合、処方される薬も違ってくるので、効果が出なかったり、副作用が出たりする危険性もあるということです。薬自体が合っておらず、薬の影響により頭痛や吐き気などを起こすこともあります

当院で実際にあった、某医療機関で起立性調節障害と診断されたけれども「違うんじゃないの?」と思われる症状/疾患や、他の医療機関では全く違う診断が出た症状/疾患を、下記に少し挙げてみます。

誤診や併発、悪化を引き起こす病気

心因性発熱

子供はまだストレスへの対応が未成熟なため発熱しやすいです。また、心因性の症状は起立性調節障害と併発することが多いと言われています。

原因不明(炎症反応がなく、解熱剤も効かない)の発熱で37~39℃あたりの熱が数週間~数ヵ月以上続き、頭痛、全身の倦怠感、気分障害や不安障害、集中力低下、睡眠障害などが現れます。完璧主義の人や集団生活が苦手な人などに多く現れます。

本人が心理的ストレスを自覚していないことも多くあります。

心因性嘔吐

心因性嘔吐も心理的なストレスが原因だと考えられ、慢性的に何度も嘔吐します。周期性嘔吐症候群や側頭葉てんかんによる嘔吐とも似ていますので、検査が必要です。

起立性調節障害による症状と誤診されやすいですが、起立性調節障害と並行して治療(ストレス解消)していく必要があります。

また、子供の心因性は、成人のものとは異なり、年齢が低ければ低いほど、子供自身よりも周囲の環境を反映することが多いです。つまり、成人の場合は明確な心理社会的要因(例えば、会社での人間関係など)がありますが、子供の場合は、明確な心因が見つからないことが多く、子供の持つ特性と子供を取り巻く環境とが合わない場合に、不適応症状として「心因性発熱や嘔吐」「起立性調節障害」等を発症します。

周期性嘔吐症候群

周期性嘔吐症がどのように発症するかについては、まだ解明されていないことが多いですが、有力説として、体内に蓄えた栄養分(糖)を使い果たすと、脂肪は肝臓にて分解されエネルギー化され、それと同時にアセトンという物質も血中に放出され、血液中のこのアセトンの量が増え過ぎることが、周期性嘔吐症の主な原因という説が主流です。

特徴としては、嘔吐が数日間続いた後、しばらくの間おさまり、また数日間続くというように周期的に繰り返され、数年の経過後に自然に治癒します。

子供に多く発症することから、起立性調節障害と診断されてしまうことも少なからずあります。

日本では「自家中毒」「周期性ACTH-ADH分泌過剰症」とも呼ばれます。専門の検査はなく、他の病気の疑いを除外していく消去法により最終的に診断されます。

慢性連日性頭痛

自己判断で「起立性調節障害かも?」と思い、当院へ来院される子供達の多くに発症している病気です。

家族の中に頭痛持ちがいる、本人が頭痛持ち、学校や塾で何かしらのトラブルやストレスを抱えているといった子供に多く見られ、起立性調節障害と同様、学校に行けない程の頭痛に悩まされます。

原因は「環境の変化」「学業や人間関係などの精神的なストレス」あるいは「頭痛薬の飲み過ぎ」による、頭痛の慢性化です。午前午後問わず、頭痛が発生します。

また、慢性連日性頭痛の人は血圧が低く、脳血流量も著しく低下する傾向にあるため、起立性調節障害と診断されてしまうこともあります。

緊張型頭痛

対人関係などの精神的ストレスや、不自然な姿勢からくる身体的ストレス、気圧の変化などが原因で、後頭部から首やコメカミにかけて起こる頭痛です。

自律神経が乱れ、神経や筋肉の緊張が高まり、血管が収縮して脳血流に影響を及ぼすため、頭痛が続くようになり、場合によっては、全身の倦怠感やめまい(頭痛を伴わないこともあります)、立ちくらみ等々も起こるため、起立性調節障害と診断されることもあります。

起立性調節障害も自律神経が乱れて起こるため、ほぼ同じタイプの頭痛といえ、起立性調節障害と併発して起こることが多いです。

片頭痛

子供の頃に発症する片頭痛の場合、朝に発症することが多いため起立性調節障害と間違われることも多く、週末や学校が休みの期間は発症が減少する傾向にあります。

また、片頭痛とはいえ、頭痛は両側が痛んだり、頭の中央が痛むことが多く、睡眠で改善することが多いです。

女児の場合、初潮をむかえるころに典型的な片頭痛となることが多々あります。

起立性調節障害に伴う頭痛と片頭痛とは発生機序が異なると考えられますが、起立性調節障害から片頭痛へ移行してしまうケースも少なくありません。

子供に多い片頭痛の一つに「腹部片頭痛」というものもあります。頭痛はなく腹痛だけのタイプと、頭痛と腹痛が同時にでるタイプがあり、起立性調節障害とよく間違われたり、起立性調節障害と併発して起こることもあります。

脳脊髄液減少症

頭蓋骨から背骨にかけて内部は膜で覆われおり、膜の中には脳脊髄液と呼ばれる液体で満たされています。この膜が外部からの強い衝撃(交通事故やスポーツでの衝突、落下…等々)により損傷し、脳脊髄液が膜の外へ漏れ出すことで起こる疾患です。

症状は、起立性の頭痛、めまい、疲労感/全身倦怠感、耳鳴り、集中力低下…などが現れ、午後になっても症状が軽減しなかったり、ずっと座っていたり、立っていたりすると症状が悪化し、横になると改善するといった傾向も、脳脊髄液減少症にはあります。

「脳脊髄液漏出症」「(特発性)低髄液圧症候群」とも呼ばれ、決して少なくない疾患であり、むち打ち損傷関連や起立性調節障害から体位性頻脈症候群などを含む幅広い病態です。

したがって、起立性調節障害や難治性片頭痛、心身症として診断されてしまうことも多いです。

血糖調節障害(低血糖症)

糖分を摂りすぎて、インスリンの分泌異常を起こし血糖値の調節が狂ってしまい、血糖調節障害を引き起こします。

その結果、インスリン分泌が抑えられると急激に血糖値が上昇したり、インスリン分泌が多くなると急激に血糖値が下降したり(低血糖になる)、あるいは、まったく変動を見せなかったりと、血糖値が安定しません。

すると、不安定な血糖値に反応して、さらに体内のインスリン分泌量も異常になり、例えば血糖値が下降すると血圧も下降してしまい、めまいや立ちくらみ、頭痛、朝起きられない、身体がだるい、仕事や学校に行くのが億劫、気分の変動が激しいといった起立性調節障害とほぼ同じような症状が現れるため、起立性調節障害と間違われることがあります。

年齢問わず、甘い物が大好きな人や偏食の多い人、食事の好き嫌いが多い人などに多くみられます。

副腎疲労

ストレスなどにより副腎の機能が低下、副腎で作られるホルモン(コルチゾールやアドレナリンなど)の量が正常でなくなると、朝起きられない、やる気が出ない、頭痛、めまい、意欲減退、倦怠感、鬱といった症状が現れます。

起立性調節障害に発展する病気ですが、ストレスによる心の問題に起因する起立性調節障害になりやすいです。

慢性疲労症候群

原因は解明されておらず不明。倦怠感や疲労感が長期にわたり続きます。副腎疲労が隠れている場合も多いです。

どちらかといえば、子供よりも大人の起立性調節障害と間違われやすいです。

筋痛性脳脊髄炎

慢性疲労症候群の原因の一つともされており、ストレスや過去の感染症などを契機に発症します。起立性調節障害や繊維筋痛症を併発する例も多いと言われます。

全身倦怠感、全身疼痛、微熱・思考力低下、睡眠障害、起立困難…などのさまざまな症状を伴います。

スモールハート(小さい心臓)

身体の大きさに対し、心臓のサイズが小さいことがあります。「スモールハート症候群」や「小心症候群」とも呼ばれます。

心臓には「右心房、右心室、左心房、左心室」の4つの部屋があり、スモールハートのケースでは、特に左心室が小さいことが多いです。左心室は心臓の役割の中でも、全身へ血液を送り出す重要な部屋で、左心室が小さいということは、全身へ送る血液量も少ないということを意味します。

痩せ型、若年層、女性に多いと言われています。

慢性疲労症候群になりやすいとも考えられています。

鬱病

鬱病も起立性調節障害と同様、夕方にかけて元気を取り戻すことがあります。しかし、鬱病の場合は、何事においても興味を示さなくなったりします。

鬱病は起立性調節障害とは異なりますが、朝起きれず学校に行けなくなって将来の不安などが増し、精神的な悪化になってくると、鬱病を併発することも大いにあり得ます。

成人に比べ、子供のうつ病は少ないですが、ゼロではありません。

鉄欠乏症

血液中の酸素はヘモグロビンとくっついて身体の各所へ運ばれます。そして、ヘモグロビンには鉄が含まれています。したがって、鉄が不足すると、ヘモグロビンの量が減少し、身体の各所へ運ばれるべき血中の酸素量も減少します。

そうなると、立ちくらみ、貧血、頭痛、めまい、ダルさといった症状がでます。ただ、この場合、朝も夕方も、一日中、体調不良を訴えることになります。

鉄欠乏症だから起立性調節障害になりやすいとも言えます。

頚椎の歪み

頚椎(首の骨)の左右には頸動脈が通っており、脳への血流には欠かすことのできない重要な血管です。首の骨は7個の頚椎から構成されており、そのうちの一つでも歪んでしまうと、血の流れが阻害されてしまい、十分な血液量(酸素や栄養も含む)が脳へ行き渡りません。

その結果、頭痛や吐き気、立ちくらみ、めまい、倦怠感…等々といった自律神経系の症状が現れ始めるため、起立性調節障害と間違われてしまうケースがあります。

普段の姿勢の悪さや外部からの強い衝撃などで、頚椎の歪みが生じます。「ストレートネック」もその一つです。

姿勢を直したら症状が治まったというケースは、おそらく起立性調節障害というよりもストレートネックなどが原因だったと思われます。

甲状腺機能異常

甲状腺ホルモンの分泌量が正常でなくなると、全身の代謝が悪くなり、体温が下がったり、倦怠感が増したりします。甲状腺の検査をせず、症状だけを診た医療機関で起立性調節障害と診断されたケースがあります。

リーキーガット症候群

意外と多いリーキーガット症候群。腸の粘膜機能が弱り、腸から体内に吸収しなくてもよい物質まで吸収してしまう(腸壁を通過してしまう)状態です。

これにより、糖質をはじめ、栄養素の吸収速度が速くなるため、血糖値の乱高下がおこったり、食物アレルギー、朝起きられないなどの起立性調節障害の症状、自律神経失調症の症状、更年期障害の症状、鬱の症状など、さまざまな不調が発症します。

なにかしらの食物アレルギーがあったり、食べ物の好き嫌いが多い子供に発症しやすく、起立性調節障害と診断されてしまった子供が多くいます。

副鼻腔炎または鼻炎

副鼻腔を覆っている粘膜が何らかの原因で炎症を起こしている病気です。前頭部や眉間を中心とした顔面の痛みや頭痛、頭を上げたり下げたりするとクラクラしたり、痛みが強くなる頭痛が伴うことが多いとされています。

起立性調節障害と併発した場合、起立性調節障害が治ったはずなのに、まだ頭痛がしたり立ちくらみがするといったときは、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を疑った方が良いかもしれません。

マスク頭痛

新型コロナウイルス感染予防対策の一つとして、常時マスク着用が当たり前になってきた新しい生活様式において、マスク頭痛が増加傾向にあります。

起立性調節障害による頭痛に、さらに上乗せされる頭痛となります。

マスクを着用することにより、十分な酸素を吸えず、自分の吐いた二酸化炭素を再び吸い込むといった毎日を過ごしていると、身体に必要な酸素が足らなくなり(酸欠状態)、酸素を補おうと脳血管が拡張して、片頭痛のような頭痛が発症し始めます。

あるいは、口呼吸で浅い呼吸を繰り返すようになると(過呼吸)、脳への血流が減少します。加えて、血中の二酸化炭素が減少し、血液がアルカリ性になるため、頭痛や倦怠感、吐き気、めまい、動悸…等々といった症状が発症します。

カフェイン依存症

眠気防止に飲む小中高生の受験生が多いせいか、中高生の20%程がカフェイン摂取量を調節できなくなる「依存状態」にあるとの研究結果があります。

毎日、カフェインが身体から抜ける時に「頭痛」「気分の落ち込み」「眠気」「疲労や倦怠感」「イライラや怒りっぽい」などカフェイン離脱の症状が起こります。そして、離脱症状を軽減しようと、またカフェインを摂取することになってしまいます。

なかなか改善しない起立性調節障害の子供で、カフェインの摂取を減らした結果、症状が改善したケースがいくつかあります。

コロナ感染後遺症

医学的にまだ解明されているわけではありませんが、新型コロナウイルスに感染し回復した後も、倦怠感や思考力の低下、起床困難(目が覚めない)といった後遺症が続いている人もいるようです。

2022年7月現在、新型コロナウイルス感染の後遺症と思われる全身の倦怠感、集中力低下といった症状の子供(特に高校生)が増えているように感じます。

HALOカイロプラクティックでは



HALOカイロプラクティック☆平和島整体院では、子供大人問わず起立性調節障害の改善に取り組んでおり、これまで3,000人以上の起立性調節障害を健康な状態へ回復させています。

現在、東京エリア(特に大田区)を中心に多くの子供が来院されていますが、紹介などで東北や九州地方からも、起立性調節障害でお悩み方が多くお越しになられます。

HALOカイロプラクティック☆平和島整体院では主に、頭蓋骨を調整することで自律神経の司令塔となる「脳視床下部」と「下垂体」にアプローチし、加えて、骨盤から胸椎までを調整することで心臓の働きを促進させ、ホルモン分泌、免疫、自律神経、脳脊髄液動態、血流、そして脳波を調整していきます。

加えて、脳への血流を阻害している可能性のある頚椎の配列も整えていきます。

起立性調節障害は【脳の整体】の適応になります。


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東京都大田区大森本町2丁目5−13
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TEL.070-9150-1059

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~営業時間~

月曜日:10:00-20:00

火曜日:10:00-20:00

水曜日:10:00-20:00

木曜日:10:00-20:00

金曜日:10:00-20:00

土曜日:10:00-17:00

日曜日:10:00-17:00

 

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